ホーム

 

熊本城の櫓について(参考 曲輪ごとの櫓および櫓門数 ・ 櫓および櫓門の名称  熊本城模型 


熊本城の櫓および櫓門の数について

熊本城において定説になっている櫓数49、櫓門18という数は江戸中期の

古文書の記載によるもので、これには櫓数69(熊本城宇土櫓保存修理工事報告書(1990))や

櫓数60(熊本城 歴史と魅力(富田紘一著 熊本城顕彰会発行))など異説が提示されている。

(熊本城 歴史と魅力の中では、熊本城において定説になっている櫓数49、櫓門18というのは

熊本城史梗概(小島徳貞 昭和二年)に【築城富時に於ける重要建築物は】との条件で

記載されたもの。と述べられている。)

しかしこれらの説は 学識者等を含めた本格的な調査研究まで至っていないため、公式には

これまでの数字を継続的に採用しているとのことである。(熊本城総合事務所による回答)

私も今回、

・新熊本市史別編第一巻 絵図・地図

・熊本城宇土櫓保存修理工事報告書(1990)

・熊本城みてある記(平成20年4月熊本市広報課発行 富田紘一先生著 200円にて熊本城各入場門で販売中)

・熊本城 歴史と魅力(富田紘一著 熊本城顕彰会発行)

を参考に、江戸後期の最盛期を表した熊本城天守内(熊本市立博物館別館)の精巧な模型に当てはめてみた。

結果 櫓数61(大小天守を含めると63)、櫓門19となった。(森本櫓は江戸後期には本来焼失しているので除く)

(史料によっては、百間櫓、数寄屋丸長櫓、続櫓などの多聞櫓をいくつかに分割して数えてあり、

それをうけて、宇土櫓の修理工事報告書では69(大小天守を含む)としてある。)

これは広島城(88基)、津山城(77基)には及ばないものの

全国でも指折りの規模だと思われる。(姫路城を61基とすると暫定三位タイ?)

この櫓数については、ぜひとも早い機会に学識者等を含めた本格的な調査研究が望まれる。

たのんだよ、熊本城調査研究センター!

 

 

 

inserted by FC2 system